気になる症状

手・肩の痛み

手の症状

手のしびれ、手関節の痛み、手関節の腫れなどの症状があるときは整形外科を受診しましょう。腱鞘炎、ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群などの様々な疾患があります。整形外科で診断を行い、適切な治療を受けることが大切です。

肩こり

肩こり肩を中心に首や背中までの筋肉が張ったり、痛みがある状態です。悪化すると頭痛や吐き気などを生じることもあります。同じ姿勢を長く続ける、下を向いた状態で長時間過ごしていると肩こりが起こりやすく、猫背やなで肩の方は肩こりしやすいとされています。最近はスマーフォンの長時間利用によって肩こりになるケースが増えています。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

症状

ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。多くの場合、安静時の痛みはありません。中年以降のテニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれています。

原因

一般的には、年齢とともに肘の腱がいたんで起こります。主に手首を伸ばす働きをする短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。

診断

Thomsenテストなど疼痛を誘発する試験で診断します。

治療

まずは保存療法を行います。

  1. 手首や指のストレッチをこまめに行います。
  2. スポーツや手をよく使う作業をひかえて外用剤を使用します。
  3. テニス肘用のバンドを装着します。
  4. 肘の外側に局所麻酔薬とステロイドの注射をします。

腰の痛み

腰痛腰痛は8割くらいの人は一生のうちに必ず腰痛を経験すると言われているくらい日常的に起こりやすいですが、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板症、筋・筋膜性腰痛症、腰椎の圧迫骨折など、腰の痛みには深刻な疾患が隠れている場合もあります。特に高齢者の場合は骨粗鬆症が原因となり、圧迫骨折による腰痛を引き起こしている場合があります。

膝の痛み

膝の痛み変形性膝関節症が原因で起こっていることが多く、他には半月板損傷、膝離断性骨軟骨炎、スポーツによる膝の慢性障害であるジャンパー膝などがあります。

足の痛み

足の痛み足指、足の裏、かかと、足首、ふくらはぎなどに痛みが起こることがあります。整形外科では、捻挫、足底筋膜炎、外反母趾、アキレス腱炎、扁平足、種子骨障害、外脛骨障害、踵骨骨端症、モートン病など、足に痛みやしびれ、違和感などを生じさせる疾患を総合的に診察しています。日常生活に支障が及ばないよう、足に気になる症状が現れたら早めに受診してください。

足底筋膜炎

歩行において地面と足部の衝撃を和らげるクッションの役割をし、踵骨から足の指の付け根まで足の裏に張られている強靭な腱の膜である足底腱膜が長時間の立位や歩行など足底に負担の加わる動作を繰り返しことで炎症が生じこの症状が足底腱膜炎であり、踵の内側前方に痛みが生じ朝起きた時の歩き始めに強く痛みを感じることが多いようです。

診断

踵側の足底腱膜付着部に圧痛を認め長時間の立位、歩行、走行、歩行開始時のいずれかの際に、踵側の足底腱膜付着部に痛みを認めます。レントゲンでは踵骨に骨棘(骨のとげ))を多く認めます。

治療
  1. 消炎鎮痛剤:内服薬や外用薬を使用します。
  2. 装具療法:踵の刺激を避けるような足底板を作成します。
  3. 運動療法:理学療法士が足の形状を評価後ストレッチや運動を行い足底板の作製も考慮します。

外反母趾

症状

母趾(足の親ゆび)が外を向く変形により、主に母趾の付け根の内側に痛みが生じます。

原因

つま先の細い靴や、ヒールの高い靴が原因の1つです。扁平足や開帳足が原因にもなります。

診断

レントゲンで骨や関節の変形を確認します。

治療
  1. 足趾を押さえるような靴を避けるように靴の見直しをすすめます。
  2. 運動療法:理学療法士がストレッチや運動を行い足底板の採型も考慮します。

上記にて症状が軽快しない場合や変形や痛みが強い場合は手術をすることもあります。

モートン病

主に第3-4足趾間(第3趾と4趾の向かい合う側)のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。前足部足底の小さな有痛性の腫瘤を主訴に来院することもあります。障害部位は、第2-3、4-5足趾間のこともあります。また痛みは下腿まで及ぶことがあります。中年以降の女性に多く発症します。

原因

中腰の作業やハイヒールの常用など、つま先立ちをする格好が長時間続くと起こりやすくなります。足趾に行く神経が中足骨間を連結する靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足底部を通過するため、この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。圧迫部の近位には仮性神経腫といわれる有痛性の神経腫が形成されます。槌趾変形(マレット指)がある場合にも同様な姿勢で生じやすくなります。

診断

障害神経の足趾間に感覚障害があり、中足骨頭間足底に腫瘤と同部のティネルサイン(神経傷害部をたたくとその支配領域に疼痛が放散する)があれば診断は確定できます。また、足趾を背屈するか、つま先立ちさせる痛みが強くなります。
確定診断には、レントゲン検査、MRI検査、超音波検査などを必要に応じて行います。

治療

まず、足底挿板などを用いた保存的治療をします。3ヵ月ほど様子を見て症状が回復しないものでは手術が必要になることもあります。

保存的療法

局所の安静(作業肢位、ハイヒールの禁止)、内服、足底挿板、運動療法など

TEL.
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